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第1回ふくしのまち久万高原フォトコンテスト


大賞 「また逢う日まで」 玉置 桜咲 さん

【講評】
 
息を呑むような美しいシルエット。夕日に浮かんだ女学生たちの制服の上着が、羽を広げ大空へ飛び立っているようです。これ以上のタイミングはありません。お見事。卒業していく仲間たちとの絆と明るい未来を祈らずにはおれません。


金賞 「いつメン」 池田 美和 さん

【講評】
 いつものメンバーで「いつメン」とか。円陣を組んで手を重ね合うシーンは、イメージとしてプロの写真家がよく使いますが、真下から撮る技術は卓越しています。難しい写真をよくぞものにしました。


金賞 「ジェンガ」 グループホーム久万いこいの郷 さん

【講評】
 お年寄りがゲームに夢中になっている臨場感が、よく伝わってきます。周りにいろんな物が置いてある所では、撮影の邪魔になることも多いのですが、お二人の構図と表情がすばらしいです。スナップ写真の見本のようです。この作品を見ていると、さりげない幸せは何かに夢中になる事から始まるのかもしれないと思いました。



金賞 「紅葉に包まれて」 住野 翔一 さん

【講評】
 私も小さい頃、よくやってもらっていましたし、大人になっても仕事で「たかいたかいばぁー‼」とあやしながら写真を撮っていたのを思い出しました。バックの季節感、ぼかし具合の絶妙さ、被写体の目線もあっており、まさにグッドタイミングの傑作だと思います。撮影者の高揚感や幸せな気持ちまで伝わってくるような作品です。








銀賞 「りんご おいしいぜ~」 アットホーム直瀬 さん

【講評】
 このあと、リンゴを丸かじりする姿を想像をしてしまうような元気さと楽しさが表現されています。これがみかんだったら丸かじりのイメージはなかったでしょう。この想像をかきたてるものがあるかないかで、笑顔の見え方も違ってきます。タイトルも丸かじりに向いていると思います。本当に丸かじりしたのでしょうか?




銀賞 「近づきたいけど・・・」 大栩 真弓 さん

【講評】
 画面が美しく、ドラマのワンシーンを見ているように感じました。この写真の前後も見てみたくなるようなストーリー性をもっている作品です。縦構図のフレーミングも上手く、見ていて飽きません。









銀賞 「よっこらせ」 亀井 慶子 さん

【講評】
 元気なお年寄りのお姿がよく写っています。誰でも日常生活の中で気軽に写真が撮れる便利な時代になりました。ぜひ記録としてだけでなく、思い出に残る写真を撮っていってください。この写真のように、撮りたいものを大きく撮ることと、縦位置と横位置の両方で撮っておくことをお薦めいたします。






銀賞 「ばあちゃんのお正月」 西森 久美 さん

【講評】
 この「みんま」という行事は、愛媛県の中予独特のものらしく、12月の第一もしくは第二の巳の日に近親者が集まって行う、その年に亡くなった方のお正月だそうです。私も何回か立ち会ったことはあったのですが、こんなにわきあいあいとした雰囲気ではありませんでした。家族に愛され天寿を全うされたおばあさんもさぞかし天国で微笑んでおられることでしょう。お餅を焼いている雰囲気もよく出ています。





銀賞 「還暦祝い」 西森 友紀 さん

【講評】
 よく見かける写真ですが、ここ2年このような写真が撮れなくなりました。早く当たり前の集まりができるようになりたいものです。このような節目節目に、みんなで記念写真が撮れることがいかに幸せか身に染みる今日この頃です。第2の人生も仲良く頑張ってくださいね。








銀賞 「夏の日のひと休み」 渡部 定明 さん

【講評】

 顔の表情は分かりませんが、それでもくつろいでいる雰囲気が、写真からよく伝わってきます。後ろ姿のシルエットも良い感じです。うちわの位置も良いです。部屋の中から外を見ている枠組み(広縁、軒、柱)の構成も効いています。上手い。





以上、大賞1作品、金賞3作品、銀賞6作品のご紹介と審査員長の講評でした。

【審査員長より】
 今回のフォトコンテストの応募作品を見ていただくと、何気ない
日常の様子の中に、たくさんの幸せがあることに気付きませんか!?
だんのらしのあわせが身近に存在し、その中で生活できていることを
みなさんにも感じていただけたら嬉しく思います。

審査員長 伊賀上 賢治(いがうえ けんじ)